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2020-01-25

問題社員に悩まない方法

その他

どの業界に限らず、経営者の方たちが頭を抱えるものの一つに「社員」にまつわる問題があるかと思います。今回は処理業界の状況と併せて“問題社員に悩まされないために”をテーマにしたコラムを書いてみました。

廃棄物処理業の経営者を悩ますもの1位は?

統計からみる従業員不足!

(公社)全国産業資源循環連合会が発表している『産業廃棄物処理業景況動向調査結果〔2019年1~3月期〕』では、経営上の問題点の25.5% が『従業員の不足』でした。これは7期連続で1位です。一社員である私としては、売上や顧客のことよりも上位であることに驚きですが、経営者の皆さまとしては納得の結果でしょうか?

深刻化する人手不足と高齢化

人手不足に合わせて問題となっているのが『高齢化』です。2019年版の中小企業白書では、日本の人口は2008年をピークに、2011年以降は減少傾向。内訳は64歳以下の生産年齢人口が減少傾向にある一方、75歳以上の高齢者人口の割合が増加し続けていくと記載されています。

▲中小企業庁発行:『中小企業白書(2019年版)』より一部抜粋

人手不足に悩む処理会社に起こりやすい問題とは?

取り急ぎで採用したら問題社員だった !

人手不足で仕事が回らず、求人案内を出して応募があったからすぐに採用した・社員や知人の紹介で即日採用した。そんなことはありませんでしょうか?運よく、資格や能力もあって、自社の社風にも合う人材を採用できるかもしれません。しかし、蓋を開けると問題社員だった…!といったケースもあるのではないでしょうか?

例えば

・事故や少しの残業で『ブラック』と騒ぐ、風評する

・ちょっと注意をしたら鬱になったと診断書をかざしてくる

・社内で嫌がらせ行為をする(いじめ、パワハラ)

・履歴書の経歴は良いが借金まみれで会社にまで取り立ての電話が来る

これでは益々、仕事が回らなくなってしまいます…。

ワケあり社員を生まないために

ワケあり社員を生まないためには、選考時にいかにその要素を見極められるかです。

適正検査を設ける

面接や筆記試験等の採用試験を設けている企業様もいらっしゃると思いますが、重要なのは『適正検査』です。たとえ面接で人当たりが良かったり、勉強が出来ても、果たしてそれが重要かというとそうではありません。適正検査では、仕事に対する考え方やモチベーショがどうなのかが分かります。

また、最近注目されている「メンタルヘルス」についても、ストレス耐性がどの程度あるのかが分かります。採用支援会社の調査によると、メンタルヘルスの問題を抱える予備軍は統計上、1985年では7%でしたが、2002年には14%に増加しています。この結果は2002年なので、2020年の現在、どうなっているかは予想できるかと思います。

いくら見栄えが良かったとしても、やはり数値や統計を根拠にした”中身”を見ることが重要であり、その結果如何によっては「採用しない」という覚悟も経営者には必要です。

SNSから情報を収集

最近はTwitterやインスタグラム等のSNSをやっている人が多くいます。そういったSNSから情報収集することも有効です。

・どういったことに関心があるのか
・どのようなプライベートを過ごしているのか
・どのような交友関係をもっているのか

これらの点から、その人の”人となり”を知ることが出来ます。

履歴書から放たれる違和感の確認

もちろん、履歴書からの情報も重要です。転職を転々と移り変わっていたり、その理由も一身上ではなく“会社都合で退職”と記載されていたりすると、やはり何かしら問題を抱えているケースが多いです。処理業ですと、車両や重機の資格を重視しがちですが、スキルよりも履歴書から発せられるオーラ(違和感や疑問)に重みをおいて判断することも重要です。

優先すべきは価値観が合っているか

人を採用する上で考える軸は、①優秀であるかと、②価値観があっているかの二つになります。
どちらを重視するかというと、やはり「価値観が合っているか」だと私は考えます。資格やスキル、学歴が優秀であっても、経営者の考え方や社風に合わなければ、それは何かしらの問題行動となって現れてきます。
多少、物覚えが悪かったり、採用時に資格が一部不足していたとしても、価値観が合えば定着します。長い目で見れば、それは会社にとってはプラスになるのではないでしょうか?

そうは言っても人手不足! 今の人員で回す工夫を

今や、どの業界も人手不足には変わりありません。問題社員対策として試験や面接を設ければ、採用まで多少は時間を要してしまいます…。人手不足への対応は、新しいスタッフを入れるやり方に加えて、今いる人員で回せる仕組みを作るやり方を検討してみるのも一つの手です。

属人的な仕事をシンプルに

今いる人員で回すには、業務効率化が必須です!どこを効率化するかは様々ですが、共通して言えるのは「属人的」になっている仕事であること人の知識や経験に左右されるものはないでしょうか?そういったものを標準化して、誰でも出来る仕組みを作ると、今まで当たり前のようにかけていた時間を大幅に削減できます。ベテランの仕事を新人でも出来る、なんてこともあるかもしれません!

今はクラウドシステムが注目

最近ではテレビCMでも、企業が使う様々なクラウドシステムが紹介されるようになりました。ソフトを購入する必要もなく、インターネットを使える環境であれば簡単に導入でき、社内・社外問わず情報共有もリアルタイムに出来る利便性から、導入する企業が増えているのだと思います。

厳選した新しいスタッフを入れるか、今いる社員で回す仕組みを作るか、自社の状況や事業戦略に応じて選択していくと良いのかもしれません。

執筆者

長谷川 優子

お客様への情報のご案内を担当。廃掃法等、難しい法解釈も廃棄物処理業者様・再生資源事業者様の観点から分かりやすくお伝えすることを大事にしています。
お客様が抱えられている日々の悩みや課題等を、少しでも解決&サポートできるよう努めてまいります!

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