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2018-12-26

【労災リスク】実は多い!廃棄物処理業界の労働災害の実態

労働安全

産業廃棄物処理業界の労働災害は他業種よりも多い!?

最近、労災リスクに関する相談が増えています。私が、処理会社の経営者様からよくお聞きするのが、「労災が絶えなくて困っている…大事故は起きていないけど、このままだと心配」「労災を防ぐ活動をしているものの、マンネリ化してしまっている…」といったお話です。

まず、産業廃棄物処理業における労働災害の発生状況についてみていきましょう。データから見て分かるように年々増加傾向にあり、平成29年には、1年間に1383人の方が労働災害に遭っています。

引用:公益社団法人 全国産業資源循環連合会
また、各業種における度数率と比べても、廃棄物処理業界は労働災害が発生する”頻度”が高いことが分かります。
※度数率とは、100万延実労働時間当たりの労働災害による死傷者数で、災害発生の頻度を表します。

建設業や運送業の方が労働災害の発生する頻度が高そうに思えますが、実際は他業種と比べても圧倒的に、廃棄物処理業の度数率が高いことが分かります。
廃棄物処理業というのは、常に”危険と隣り合わせ”ということを理解して、日常の業務に取り組むことが必要です。

労働災害が発生!自社にはどんな影響があるの?

労働災害が発生してしまうと、会社に対して下記のような影響があると考えられます。

自社に起こりうる3つの影響


①許可取消(欠格要件に該当)
②労働基準監督署や行政への対応
③取引会社に対する信用低下・売上減少

現在では、ニュースや新聞、SNSなどが発達していることもあり、会社名だけでなく事故内容などの詳細が廃棄物処理業界のみならず、日本全国に広まってしまいます。

そのような廃棄物処理業界の本質的なリスクの高さを考えると、万が一労災が発生した場合に、どうすれば自社へのダメージを最小限にできるのかを考える必要があります。

労働災害を防ぐために自社でできる対策

労働災害は、一部の危険な作業に従事する人だけの問題ではありません。誰もが遭遇しうる身近なリスクを、組織全体で共有して改善活動をしていく必要があります。

労働災害を防ぐためには、組織全体で「リスクアセスメント活動」を実施していくことが重要です。

リスクアセスメントを活用して労災リスクを低減

リスクアセスメントとは…リスク低減措置を決定する一連の手順のことです。

リスクアセスメントの手順
①職場の危険性や有害性を調査し、リスクを特定。
②そのリスクを見積り、優先的に対処すべきものを決定。
③リスクを下げるための方策を決定し、実施。

「どこに、どのようなリスクが、どれくらい潜んでいるのか?」
「リスクが発生する頻度や危険性は?」

というように、様々なリスクを抽出し、是正する優先順位を決めていきます。
厚生労働省でも、リスクアセスメントの実施方法について公開しているのでぜひ、活用してみてください。参照:厚生労働省

事業を安心して続けられる職場づくりのために

労働災害を防ぎ、安全かつ適正に事業活動をすることは、会社を存続させるために重要なことです。

もし、自社内で、「リスクアセスメントのやり方が分からない、マンネリ化している…」というお悩みをお持ちでしたら、第三者機関を活用して客観的な視点でチェックをすることもおすすめです。定期的に外部講師を呼んでチェックしてもらうと労働災害のリスクを減少することができます。
適性管理を行い労働災害が起こる前に、日々の安全衛生活動を見直して”事故ゼロ”の職場づくりを実現させましょう!

※また、弊社でも「労災リスク低減サービス」を提供しております。
>>サービス詳細はこちらから<<

執筆者

安井 智哉

廃棄物処理会社へ出向し実務経験を積む。現場で得た知識や経験をもとに、お客様の課題に真摯に向き合い最適な提案をおこなうコンサルタントを目指す。
また、静脈産業・廃棄物処理業界の”現場”が抱える課題に着目し、ITシステム等の様々なツールを活用したサービスの開発に努める。

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