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コラム
廃掃法をわかりやすくまとめたり、廃棄物処理業界のDX化の事例をお伝えしています。
廃棄物処理会社様に向けたお役立ちコラムです。
電子マニフェストで勘違いしやすい加入者番号と公開確認番号
電子マニフェストを使う時に必要な加入者番号、パスワード、公開確認番号、それぞれの違いや役割は理解されていますか??「いやいや。当たり前でしょ?分かっているよ!」という方!失礼いたしました!
実は、これらを取り違えたトラブルは意外と多いんです。しかも、リスクが高い!
なので、分かっている方には当たり前の話かもしれませんが、改めて確認しておきましょう。
違いを押さえる!電子マニフェストの3つの用語
加入者番号
電子マニフェストシステム(JWNET)の加入者ごとに割り当てられている7桁の数字です。排出事業者・取集運搬業者・処分業者で始まる番号が違います。ご存知でしたか?
排出事業者の加入者番号は1から始まり、収集運搬業者は2,処分業者は3から始まる番号が割り当てられているんです。
この加入者番号はJWNETへのログイン時に入力を求められる為、他のシステムで言うところの「ログインID」と同じと考えていただくとイメージしやすいです。自動で割り当てられるので、自分たちで変更はできません!
パスワード
その名の通り、JWNETにログインする際のパスワードです。
加入者番号とは違い、任意に変更可能です。パスワードなので、自社でしっかり管理することが必要ですね!
公開確認番号
収集運搬業・処分業の加入者ごとに割り当てられている6桁の数字です。
排出事業者が委託先の収集運搬業者・処分業者の情報を読み込む際に、加入者番号と公開確認番号を使います。処分業者が二次処理委託をする場合にも使用します。
公開確認番号も加入者番号と同様に変更できません!
よく間違いやすい3つの違いを解説しましたが、いかがでしたでしょうか?ご自身の認識と合致していましたでしょうか?
3つそれぞれの説明はこのようになりますが、基本的にこれらを単体で使用することはなく、組み合わせて使用します。
使用方法と組み合わせは下記のとおりです。
JWNETへのログイン
加入者番号×パスワード
2つの情報を入力することで、JWNETにログインでき、マニフェストの発行や各種終了報告など、電子マニフェストのあらゆる機能が使用できます。
委託先収集運搬業者・処分業者情報の設定
加入者番号×公開確認番号
排出事業者に加入者番号と公開確認番号を伝え、「収集運搬業者設定」「処分業者設定」の各ページに入力してもらうことで、委託先情報として登録できます。
公開確認番号を間違えるケースが頻発?
加入者番号は共通ですが、組み合わせるものがパスワードか公開確認番号かで、システム上でできることが全く異なります。
しかし、「公開確認番号」を送るべきところを、「パスワード」を送ってしまった!というトラブルは、なかなかの頻度で発生します。
もちろん、「収集運搬業者設定」「処分業者設定」のページでパスワードを入力しても、登録はできません。それどころか、「加入者番号」と「パスワード」があれば、勝手に他社のページにログインできてしまいます。
自社のJWNETの管理ページを勝手に操作されてしまったり、契約先の情報などがすべて漏れてしまったりする事態に繋がります!非常にリスクの大きい情報を渡してしまったことになるのです。
情報を送るときは「パスワード」と「公開確認番号」の区別をしっかり行い、間違えないように細心の注意が必要です。
公開確認番号とパスワードの見分け方は?
情報を提示するときに「公開確認番号」か「パスワード」かを確認することが重要ですが、見分ける方法は「桁数」と英数字の有無」です。
公開確認番号は6桁の数字ですが、パスワードは6~12桁の半角英数字です。
アルファベットが含まれていたり、7桁以上あったりする場合は、公開確認番号ではなく、パスワードの可能性が高いと言えます。
しっかりと確認を行い、間違えないことが一番ですが、もし万が一にも間違えてしまった場合は、即座にパスワードを変更しましょう!「加入者番号」「公開確認番号」は変更できませんが、「パスワード」は自由に変更できます。
執筆者
安井 智哉
廃棄物処理会社へ出向し実務経験を積む。現場で得た知識や経験をもとに、お客様の課題に真摯に向き合い最適な提案をおこなうコンサルタントを目指す。
また、静脈産業・廃棄物処理業界の”現場”が抱える課題に着目し、ITシステム等の様々なツールを活用したサービスの開発に努める。