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2020-04-08

もっと減らせる?廃棄物処理業界の労働災害

労働安全

以前のコラムで、廃棄物処理業が他業界に比べて事故が起こりやすい、ということを他業界と比べてご紹介をいたしました。コラム 【労災リスク】実は多い!廃棄物処理業界の労働災害の実態 参照

最近でも、現場作業やドライバー業務中の衝突事故や転落などによる、死傷災害事故を新聞記事で見かけることもしばしばあります。これらの事故はなかなか減っていかないのが現状です。

今回は、事故防止に効果的な考え方と、事故を多発してしまう会社の特徴を解説していきます。

ヒヤリ・ハットの共有の重要性

ハインリッヒの法則(1:29:300)をご存知ですか?

1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、その背景には300件の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するという法則です。
重大な事故は、300件のヒヤリ・ハットに隠れて存在しています。重大な事故を防ぐために、現場で起きたヒヤリ・ハットの事例を共有し、対策することが重要です。

しかし、ヒヤリ・ハットは共有して終わりでは、意味がありません。

その対策が行われて初めて効果を発揮します。部署やチームのなかで真因遡及されているのか、対策は効果が出るものになっているかどうかをしっかり確認しましょう。
また、理想的な状態としては、ドライバー同士が朝礼等の場で常日頃から気づいたタイミングで情報共有がされ、全社へ共有されれば、組織全体で事故防止に対する意識が高まります。

事故を多発してしまう会社の特徴とは?

廃棄物処理業は、なぜ事故が多発してしまうのか、という大元の原因ですが、

作業ごとに廃棄物の重さや量が違うなど変動要因が多い

実際に作業に取り掛かるまで、その作業に潜む危険性が見えにくい 

という理由から事故が多いと言われています。
しかし、全国すべての会社で事故が多発しているか?というと、そうではありません。
事故を多発してしまう会社には、ある共通点があります。

それは、

ヒヤリ・ハットを共有するのが恥ずかしいので、共有しない・・・

先輩や後輩に、わからないことを聞くのが嫌なので、知ったかぶりをしてしまう・・・

などです。ベテランになると、プライドもあったりして共有することに抵抗を覚えてしまものです。
ヒヤリ・ハットがあるのに、「自分だけで隠し持ってしまう」、「聞かなくても大丈夫だろう」と、自分目線の状態に陥ってしまうと事故の発生確率が会社全体で高まります。

その結果、

起こした事故やヒヤリ・ハットに対し適切な振り返りができない。

他の人が起こした事故を、違う人が同じように起こす。

上記のような悪循環を生んでしまい、事故の振り返りや日常の些細なヒヤリ・ハットの共有が徹底できなければ同じミスが増え、重大な事故を引き起こす確率を、日々高め続けてしまいます。

日々の小さな積み重ねが事故防止の近道

ヒヤリ・ハットという些細な出来事を、社内で適宜共有することや「自分さえ良ければいい」という自分目線を取っ払うことで、全体の意識も少しずつ変わっていくかと思います。

今一度、社内の事故防止のための仕組みについて、振り返ってみてはいかがでしょうか?

執筆者

安井智哉

廃棄物処理会社へ出向し実務経験を積む。現場で得た知識や経験をもとに、お客様の課題に真摯に向き合い最適な提案をおこなうコンサルタントを目指す。
また、静脈産業・廃棄物処理業界の”現場”が抱える課題に着目し、ITシステム等の様々なツールを活用したサービスの開発に努める。

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