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COLUMN

コラム

廃掃法をわかりやすくまとめたり、廃棄物処理業界のDX化の事例をお伝えしています。
廃棄物処理会社様に向けたお役立ちコラムです。

その他 2018.01.06

現場のミスを防ぐ”教育”以外の方法 繰り返される『教育』のイタチごっこ

自社のリスクを低減するために必要なことは?

皆さんは自社に潜むリスク低減をするために、何から始めたら良いとお考えでしょうか?

現場作業における事故等のリスクももちろん重要ですが、廃掃法の特性上、マニフェストや契約書の管理等、実務面におけるリスクも決して見過ごせるものではありません。

こうしたお話をさせていただくと最後は「しっかり教育しないと…」となる方がほとんどです。

でもちょっとお待ちください!本当に必要なのは「教育」でしょうか?

お話をよくよく聞いてみると、今まで教育は行っていて、それでも定着せずに『いたちごっこ』になっていることが多いのです。

必要なのは『ルールや手順を定着させる仕組み』

例えば、子供に「自転車の乗り方を教えて」と言われたら、どのように教えますか?

「ハンドルを進行方向に向け、左右の足を交互に踏み込めばいい」という知識だけを伝える方は、まずいらっしゃらないと思います。補助輪を付けて慣れさせ、次は人が支えながら、徐々に手を放していく…というのが一般的かと思います。

廃棄物管理でも、教育の前にまず行動できる「仕組みづくり」をすること、すなわち「補助輪」を用意することが必要です。

私どもも教育研修のご相談をいただくこともありますが、内容によっては正直に「単発では効果が見込めない」とお伝えさせていただくこともあります。

必ず、仕組みづくりや事後フォローをセットにしないと時間と共に忘れられ、教育の意味がなくなってしまうからです。

仕組みというのは、一般的には手順書だったり電子マニフェスト等のシステムだったりがあります。手順書はどこまで規定するかはまちまちなので、効果の程は何とも言えませんが、少なくとも「意識向上」を目指すよりは現実的です。

まずは「認識不足や不注意でミスが起こりうる」としたうえで、「水際で食い止める安全装置」を作ることが重要になります。その後、じっくりと仕組みの必要性や意味を伝えて、意識向上を図っていくのが効果的かと思います。

最近では、マニフェストの処分終了日が違っていただけで、許可取消となってしまう事例も出てきました。
現場のミスを防ぐために必要なのは、教育だけではなく、確実な仕組みづくりも大切になってきます。

 

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